去る2022年3月30日から1週間にわたり開催された高級腕時計の発表展示会「Watches & Wonders」。世界の主要時計ブランドと業界関係者が集結するこの世界最大級の見本市において、ゼニスが開催したのが「マスター・オブ・クロノグラフ」展なるエキシビジョンだ。
この展示でとりわけ強調されていたのが、ウォッチメイキングにおいてもっとも複雑とさえるコンプリケーションに絶えず革新を追い求めてきたゼニスの姿勢と使命。例えばそれは、1969年に発表された世界初の高振動自動巻クロノグラフムーブメント、“エル・プリメロ”に代表されるものだ。
エル・プリメロはその後もさらなる高精度化、高機能化を目指して進化を続け、2003年にはついに画期的なクロノグラフ「クロノマスター オープン」が誕生する。ダイヤルの一部をカットアウトした窓から、高振動で動くエル・プリメロ キャリバーの調速機と脱進機を眺めることを可能にした画期的なモデル、それが「クロノマスター オープン」。
大胆な発想とそれを実現する卓越した技術はまさにゼニスのみがなせる技。すでに誕生から20年近くの時を経たいまでも、多くのファンのハートをつかんでいる。
●伝統的な3色ダイアルの視認性の高さをプラス。コンパクトになったケースにも注目
さて、この「マスター・オブ・クロノグラフ」で初お目見えとなったのが、その「クロノマスター オープン」最新モデルだ。
基本的なデザインは1969年に発表されたアイコニック・モデル“A386”の系譜に連なるもの。ひと目でそれとわかる3色文字盤のデザインを踏襲。また9時位置のスモールセコンドカウンターがスケルトン仕様となっている点も従来モデルと同様だ。
一方でこれまでのモデルと大きく異なるのは、その9時位置のサブダイヤルにヘサライトクリスタル製のエレメントを使用し、60秒カウンターを記すことで視認性を確保している点が挙げられる。エル・プリメロの特長的な星形のシリコン製ガンギ車を愛でる楽しみを損なうことなく、時計としての実用性を損なわないための新たな工夫だ。
さらに従来モデルでは丸い開口部に面取りを施していたのに対し、最新モデルでは開口部そのものに改良を加えることで、より直線的なブリッジとコンテンポラリーなグレートーンのムーブメントをつぶさに眺められるようになっている。
開口部からのぞくのは、自動巻きクロノグラフ エル・プリメロ 3604。これはエル・プリメロ 3600の改良版として、クロノマスター スポーツと共に発表されたものだ。スケルトンの地板とブリッジの存在により、5Hzの高振動で動く脱進機と、注油を必要としないシリコン製のガンギ車とアンクルの確かな動きを目で見て楽しめる。
また近年のトレンドを踏まえて、ケースサイズは前回の42mmから39.5mmまでコンパクトになったのもポイントのひとつ。このサイズなら男性はもちろんのこと、手の小さな女性の手元を彩るにもバランスがよさそうだ。
アイコニックなデザインに先進の性能をまとい、そしてその機能を「魅せる」ことで所有する楽しさをもふりまいてみせるゼニスの新しいマスターピースは、多くの人々から歓迎されることだろう。
●製品仕様
■クロノマスター オープン
・品番:18.3300.3604/69.C922
・価格(消費税込):34800円
・ケース:18Kローズゴールド
・ベルト:カーフストラップ
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