ブルーとグリーンのカラーダイアルモデルは一大トレンドを経て、今やスタンダードなデザインエレメントとして高い人気を獲得し続けている。多様なブランドがブルーやグリーンのカラーダイアルを出しているが、ウブロ(HUBLOT)と東京・幡ヶ谷の時計店YOSHIDA(ヨシダ)とのコラボレーションウォッチが展開するカラーダイアルは、「長きにわたって使い続けられる」というコンセプトに合致した、コーディネートしやすく、エレガンスも漂わせる、独創的な色合いが魅力だ。
時計にアクセントを与えながらも過度な主張を抑え、スーツスタイルにも合わせやすいことから2010年代にブームとなり、現在はすっかり定番となったブルーダイアルの時計。当初こそフラットな色合いが多かったものの、様々なブランドがブルーのトーンやダイアルの質感に工夫を凝らすようになり、今やブルーダイアルと言っても、その表現は実に多彩だ。
そうした中で登場したウブロとYOSHIDAの最新スペシャルモデルは、ブルーのグラデーションが印象的且つ独創的なダイアルに仕上がっている。「クラシック・フュージョン スケルトン トゥールビヨン ブルーグラデーション」は、ベゼル、ケース、ストラップをブラックで統一したことにより、ブルーグラデーションのダイアルの鮮やかさが強調されている。一方「ビッグ・バン インテグレーテッド トゥールビヨン カテドラル ミニッツリピーター」の2モデルは、ややスモークがかったブルーグラデーションダイアルを採用しており、「ビッグ・バン インテグレーテッド」のスポーティーな外装と組み合わせることで、個性的な雰囲気を放っている。
ウブロのレギュラーモデルでもブルーダイアルは数多く展開されているが、そのいずれとも異なる、独創的な表情を持ったYOSHIDAスペシャルの3モデル。カラーダイアルの時計を検討している愛好家であれば、ぜひともウィッシュリストに加えておきたいところだ。
ブリティッシュグリーンのダイアルが魅せる
他にはないエレガントな表情
ブルーダイアルがスタンダードなカラーとなり、これに代わって2021年にトレンドとなったのがグリーンダイアルだ。この年は、主要ブランドの多くがグリーンダイアルの時計を発表。このトレンドは翌年も続き、2023年に至っては定番化した感さえある。そうした中で、2022年にはウブロのYOSHIDAスペシャルもグリーンダイアルのモデルをリリース。このモデルもまた、他のブランドとは異なる独創的なトーンを放っていたことから大いに注目を集めている。
それが「クラシック・フュージョン ブラックセラミック ブリティッシュグリーン」と「クラシック・フュージョン スケルトン トゥールビヨン ブリティッシュグリーン」の2モデルだ。モデル名に明記されているとおり、ダイアルに用いられているのはブリティッシュグリーン。青みがかったグリーンという、他の時計では見られない高貴な雰囲気を感じさせる色調が特徴で、これは数々の英国車に取り入れられている、自動車愛好家にとっては馴染み深いカラーだ。両モデルとも、ベースとなっているのは2021年に限定発売されたブラックセラミック製の「クラシック・フュージョン」。サテンとポリッシュ仕上げを組み合わせた端正なブラックのケース&ベゼルと、ブリティッシュグリーンの上品な色合いが見事なハーモニーを生み出している。
こうしたカラーリングに加え、「クラシック・フュージョン ブラックセラミック ブリティッシュグリーン」にはダイアル6時位置にバケットカットのダイヤモンドをセットしてさり気ないエレガンスを纏い、一方の時計は、その上品なダイアルの中で確かな存在感を放つトゥールビヨンが実に印象的だ。